女の復讐は、優雅な生活。
「優雅な生活が最高の復讐である」とは、「アズミ・ハルコは行方不明」で知ったスペインのことわざ。
「アズミ・ハルコは行方不明」は、プライムビデオで見たけど、すごく良かった。
もーわかる。わかるよ。
めっちゃわかる。
だからこそ、見たくなかったんだけど、見ちゃった。
ラストが素晴らしくて、嫌だったけど見てよかった。全部チャラ。
蒼井優ちゃんは昔から大好きで、国宝級女優だと思っている。
アズミ・ハルコも、蒼井優ちゃんだから成立したと思う。
living well is the best revenge.
直訳すると、「よく生きることは、最高の復讐である」。
退職を決めて、この言葉を思い出した。
3年前の育休中、保活に奮闘していた私がママ友たちによく言っていた言葉は、「恨みを晴らすために、復職したい。」だった。
保育園が決まらないと、復職できない。恨みを晴らすために、復職したい!
この気持ちは、自分が辛い。
こんな気持ちには二度となりたくないと思う。
長年の恨みを晴らす方法は、私にとって、「育休を2回取って、なおかつ、会社に何かダメージ(迷惑)を与える」ことだった。
ぷぷぷ。具体的で、漠然とした復讐。。
恨みを晴らすために、2人目が欲しかったけど、そんな動機では2人目が来ることは無く、私は焦っていた。
復讐が終わらないと、復讐したいほど嫌な会社に勤め続けなくてはならない。
それは、なかなか地獄だ。
それに、迷惑をかけられるほど勤勉な性格でもなく、私の復讐心は、自分を蝕むだけで、何もできなかった。
そんな中、会社の昼休みに、高橋一生サマを至近距離でお見かけしてしまったことがきっかけで、「損切り」に踏ん切りがついた私は、退職を決意した。
そして、あっさり認められた。
私は、ほっとした。
たとえ、2回目の育休が取れたとしても、その育休中にまた「恨みを晴らすために復職したい」なんてダサいこと言わなくて済むから。
そんな職場とオサラバできるから。
結局、意地悪された記憶は消えない。
足掛け15年の会社員生活で、身に染みたのは、「イジメは連鎖する」ということ。
「自分がされて嫌なことは、人にもしない」ことがどれほど難しいことか。
自分も含めて、そう思う。
だから、イジメは連鎖する。
それに、いじめた方は忘れても、いじめられた方は忘れられない。
その連鎖から抜け出すには、とりあえず、その環境から抜け出すしかないと思い至った15年目。
イジメとは、現代でいうとパワハラ&マタハラ。足の引っ張り合い。親切に見せかけた嫌がらせ。出る杭は打つ。若い芽は摘む。
living well is the best revenge.
この言葉に救われる。
私も、アズミ・ハルコのように笑いたい。